代表挨拶|代表取締役 水上隆義

働き者の父から学んだこと

私の父は左官屋さんでした。
他にも米・野菜・ブドウなどを作る仕事もしていました。
父は、夜明けに農作業をして、その後、朝から左官の仕事をするというように、一日中働いている人で、
「朝一番に鳴く鳥は、ニワトリではなくスズメだ」

と、よく言っていました。

 

私は、子供の頃から手先が器用な方で、モノづくりが好きでした。

父が朝から晩まで働いてはいましたが、そのモノづくりに影響されたようです。

中・高校生になると、父の仕事を手伝うようになりました。
セメントをこね、父に渡す仕事です。
今思えば、コンクリートを扱う基本は父から教えてもらったような気がします。

また、直接言われたわけではありませんが、父の姿を見て、
「男は朝から晩まで仕事をするものだ」
「男は働くもので、サボっていてはいけない」
と教えられたと思っています。

私が家を建てるときに、お客様のために誠心誠意、一生懸命仕事をするということは、父の働く姿を見て学んだことなのです。

就職した会社で、建築の経験を積む

卒業して、総合建設会社に就職しました。

その会社では現場監督及び現場所長を20年、営業の仕事を5年させていただきました。

就職する時から独立して仕事をするという夢を持っていましたが、特に不満もなく長い間会社勤めをすることになってしまったのです。

ただし、25年の経験の中でコンクリート建設のノウハウを十分に学ぶことができました。

木造住宅もそうですが、特にコンクリート住宅で良い家を建てようと思えば、経験が必要になります。
コンクリート住宅は、一度コンクリートを流し込んでしまえば、やり直しが出来ないからです。
コンクリート造だから、50年、100年安心して住める住宅になるのではないのです。経験と実績のある人が、ちゃんと建てた家だから、長期間安心して住める家となるのです。

また、コンクリート住宅で、窓や入口、換気口などを後から造ることは困難です。あらかじめ、そのための穴をあけておかなければなりません。そのようなことを間違いなく実現するためにも、やはり経験が必要になるのです。

私の就職した会社では、マンションなどの集合住宅だけでなく、公共施設、店舗や工場など、さまざまなタイプの建物を建てさせていただき、それらのノウハウを学ぶことができました。

独立してコンクリート住宅専門に

社会人になってから、26年目に念願の独立をすることができました。

独立して最初は、マンションやビルなどの小・中規模の建設を中心に仕事をさせていただいていましたが、九州でコンクリート住宅を年間100棟目標に施工している会社を知り、コンクリート住宅の建設を始めました。
コンクリート住宅の工法は、いくつかの種類がありますが、在来の工法でシンプルに設計している方法でした。長年コンクリート造の建物を建ててきた私から見て、もっとも理にかなっていると思えたからです。
他にもコンクリート造で、効率を追求した建築方法はあるのですが、安全性や耐久性、防水性、間取りに疑問があります。反面、在来工法は基本に忠実です。長い間の改善で今日のコンクリート造が建設されています。設計も大型ビルと同じ設計基準で行ないます。だからこそ本物だと思うのです。

コンクリート住宅の魅力

コンクリート住宅は木造住宅と比べ、工期が長くなり費用が高くなります。
しかし、
「耐震性や耐久性、建てた後のメンテナンスが比較的少ない」
などの利点があります。
住宅を建設する時の初期費用は多少高くなりますが、長期的に見れば割安になるのです。

また、これまでコンクリート住宅を建てさせていただいた方に理由をお聞きすると、

  • 「お父様が寝たきりなので、万一火事や地震になった時に逃げることができない。その点、コンクリート住宅なら安心だ。」
  • 「賃貸併用住宅(住宅+マンション)を建設をするので、資産価値の高いコンクリート住宅にした。」
  • 「子供が6人いて、3階建ての建物にしたいので、丈夫なコンクリート住宅を選んだ。」
  • 「コンクリート住宅は憧れだった。」

その他、二世帯住宅を建てる方は、コンクリート住宅を選ばれる方が多くいます。これは、コンクリート住宅は数十年後でも、躯体が傷むことが少なく、内部の全面改装が容易であることを考慮した結果であると思います。

コンクリート住宅は、100年以上経っても、大地震が発生しても、火事になっても慌てず落ち着いて対応できる建物です。大空間や屋上・地下室を造ることも可能で、自由にデザインでき、自由設計で家を建てることができます。

住む人の安全・安心や長期的な快適性を考えれば、坪当たり5万円~10万円高いかもしれませんが、コンクリート住宅で家を建てることが一番です。長くコンクリート住宅を施工する事で少しずつでも安くなる様、努力していきます。

家づくり、私のこだわり

家を建てさせていただくときに、私が第一に考えることは、
「ご希望や予算などを含め、お客様の話を全部聞き、プランに活かす」ということです。
つまり、その人が本当はどうしたいのかを実現するためにプランを作っていくということです。
ただし、コンクリート住宅を建てる場合は地盤なども考慮しなければなりません。お客様のご希望と地盤などの客観的なデータを総合的に判断しながら、最適なプランを作成するのです。

次に、自分が納得し、自信のあるものをお客様にすすめるということです。
たとえば、ご希望される方の多い地下室ですが、一昔前までは、地下室を造ると必ずと言っていいほど出水事故がありました。

これは、コンクリート造に不慣れな建築会社が施工したということもあります。地下室建設には独自のノウハウが必要となるのです。
私どもでは、お客様にご満足いただける地下室を建設するために、私の自宅やショールームに地下室を造りました。
これは、お客様に地下室を体験していただく目的もありますが、それよりも事故のない地下室を造るための研究の意味もあります。
このように、当社では自分で体験し、自信のあるものだけをお客様におすすめしています。

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日本の住宅の寿命は20数年といわれ、欧米諸国からすれば格段に短い期間で立て替えを余儀なくされています。この現状は、戦後の住宅不足を解消するためにしかたのなかったことだともおもうのですが、これからは100年以上安心して暮らしていける住宅が求められる時代になっています。

そのような耐久性を持つ住宅は、コンクリート住宅が一番です。
また、コンクリート住宅は四角いだけではありません。お客様のご要望を取り入れながら自由設計で家づくりをすることができます。

耐震・耐久性に優れ、資産価値が高く、長期間安心して暮らすことができる住まいをお求めの方は、ぜひ当社にご相談ください。

皆さまの家づくりのお手伝いが出来ることを楽しみにしています。