金属とコンクリート。それぞれの強さを併せもった鉄筋コンクリート住宅。
災害にも強く、耐久性も高い住宅は、どのような特徴があるのでしょうか?
RC住宅の特徴を5つの視点から紹介します。
耐久性能
鉄筋コンクリート造住宅の法定耐用年数は47年です。他の素材に比べると10~20年以上の耐用年数があります。さらに定期的なメンテナンスによってそれ以上、年数を延ばすことができる耐久性に優れた構造です。
建築物の中には、100年以上残っているものもあり、長期的な資産と考えると高い耐久性能は大きな魅力の一つです。
断熱・気密性能
気密性の高いコンクリートは、冷暖房効率がよくなり省エネルギーで快適に暮らせます。
柱・梁・壁・床などを一体化しており、躯体に隙間がないため、気密性が非常に高いことが特徴です。また、断熱材などの効果とも相まって床や天井付近などの温度差も少なくなります。断熱性や気密性の高さは、冷暖房に直結するため、非常に高い省エネ効果が期待できます。
耐震性能
大きな地震が起きても倒壊しない強い建物です。
鉄筋コンクリートは建物そのものが重く、硬く、強い素材です。
さらに基礎・柱・梁・床・天井などを一体化した構造であるため歪みが発生しずらく、簡単には倒壊しません。地震や台風でもびくともしない住む人の命を守る住宅です。
耐火性能
火災の炎にさらされても燃えることはありません。
鉄骨造の場合、火災などの炎で540℃を超えると素材が変形しはじめます。しかし、コンクリート造の場合だと、1000℃を超える熱にさらされても大きな変化はありませんでした。鉄筋コンクリート造の耐火性能の高さは、火災保険料率の低さが証明しています。
遮音性能
厚さ180mmのコンクリートの壁を通すと80dBの音は30dBに下がります。
80dBと30dB、これは、「交通量の多い道路の騒音」と「深夜の住宅街の静けさ」くらいの違いがあります。遮音性能が10dB向上すると、耳に聞こえる音は半分程度になると言われているため、鉄筋コンクリート造の家は、静寂に包まれています。
外の音を伝えないだけでなく、家の中の音や部屋と部屋の音を区切ることもできます。
大きな音で映画や音楽を楽しむ部屋をマイホームにつくることも可能となります。