コンクリートで注文住宅の計画をするときの最大の魅力は、建物のデザインにこだわり、自分だけの素敵な家をつくれることです。
コンクリートは「RC」と表記され、RC、RC造などと呼ばれています。
建築方法は、工事現場で柱や壁の骨組みとなる鉄筋を組み、その周りを型枠といわれるベニヤ板などで囲み、その中にプラントで混合したコンクリートを流し込んで固めます。こうしてワンフロアずつ建物の形ができあがっていきます。
RC造はデザインの自由度が高く、大きな空間を構成しやすいという点で自分だけのオリジナルデザインの家をつくりたいという高級注文住宅に多く採用されます。
機能面の強み
まず、圧倒的な強みがコンクリート住宅の耐久安全性です。
コンクリート造が古くからさかんな欧米の街並みには古くから存在するコンクリート製の建物が、いまなお人々の生活を支えています。
コンクリート住宅は、定期的なメンテナンスを怠らない限り、孫の代まで住むことが出来る非常に丈夫な構造物と認識されています。
日本は災害の多い国です。
地震・台風・水害など、年間を通じて様々な災害への対策を考える必要があります。
特に近年は想定外の災害も数多く、コンクリート住宅の耐久性が日本においても注目されてきています。
また、コンクリートは「不燃材」です。
火災においても高い耐火環境を容易に造ることが出来ます。
木造住宅と違って雨等によって腐食することもなく、シロアリの被害を受けないコンクリートは、資産として後世に残すことができます。
自由なデザイン
コンクリートの家は、その形状の自由度や素材の印象からデザイン性の高い住まいが多くみられます。
クールで都会的な印象でデザイン性の高い家が多いのも特徴的です。
「打ちっぱなし」と呼ばれる表面にコンクリートの素材そのままを活かしたデザインにしたり、木造を一部取り入れ木の温もりを感じられるデザインにしたり、大きなガレージを設けたり。
型にとらわれない自由な設計を楽しむことができます。
大きな開口部の魅力
限られた敷地で如何に開放感のある居心地のよい空間をつくるかが家づくりのポイントになる際、鉄筋構造を利用した家は大きな開口部を配置し、採光や通風に有利な間取りを実現することができます。
美しい自然や眼下に広がる絶景を室内にいながら体感することも可能になります。
防音対策
コンクリートは、防音に優れ、静かな暮らしをもたらしてくれます。
防音がしっかりしていれば、周辺環境の音に悩まされず自分のペースで暮らすことが可能になります。
また、ピアノ室やシアタールームなど、プライベートや趣味に特化したお気に入りの部屋を持つことも可能にします。
地下室
趣味のゴルフの練習場やホームジム、音漏れを気にせず楽しめる音楽スタジオやシアタールームなど、自分の趣味を楽しむためや、都心の住宅事情では敷地を最大限に活かしてガレージや納戸など現実的な用途としても使いたい地下室。注文住宅で地下室を作るなら、まずは建築にかかる費用相場や設計事例を見てイメージを持っておきましょう。
屋上
木造住宅だと耐久性や雨漏りの懸念から作りづらい屋上もコンクリート住宅なら用意に作ることができます。高さのある家を建てれば周囲の視線を気にすることもなく、プライベートで開放的な空間になることでしょう。
特別な工事が必要なく屋上を作ることができるのはコンクリート住宅ならではの強みです。
コンクリート住宅のデメリット
その1:湿気が出やすい期間がある
RC造の特徴であるコンクリートはセメントが水と化学反応して硬くなります。
化学反応を起こすために使用した水は一気に抜けることはなく、建築から数年かけて徐々に抜けていきます。
そのため、建築後湿気が出やすい期間があり、特に空気の動きが少ない納戸や、使う頻度が少ない和室などはカビが生えやすい環境になります。
換気を十分に行うなど、住まい手側の除湿に対する注意が必要です。
その2:建物が重いため、強固な地盤が必要
RC造は鉄筋やコンクリートなどの材料を使用していることから、木造など他の工法に比べて建物自体の重量が重いため建築には強固な地盤が必要です。
地盤が緩い場合、地震によって地盤が下がったり、液状化を引き起こす可能性があります。
購入した土地や譲り受けた土地にコンクリート住宅を建てようと思った時に、地盤が緩ければ別途工事が必要になります。
それによって、想定した以上に費用がかさむ可能性があります。
まとめ
以上、コンクリート住宅の魅力やデメリットなどを紹介していきました。
木造住宅では実現することができない高級感ある家を建てられるのが大きな魅力です。
誰ともかぶることが無い、まさに世界に一つだけのこだわりの住まい。
これから家づくりを考えている方はご参考にしてください。