アパート住まいから、新築した家に引っ越すと、一ヵ月後に間違いなく驚くことがあります。それは、電気、水道などの光熱費が高い事です(最近では、きちんと省エネを考えて家を建てればそんな事にはなりませんが)。その原因は例えば照明器具を選ぶ時、暗い家は嫌だと必要以上の明るさの器具を取り付けたり、数を多くしたりすることにあります。
最初は「わー!明るい!」と喜ぶのですが、請求書を見て驚くことになります。アパートの時の何倍もの金額を支払うことになるからです。しかも、一生その金額を払い続けることになるのです。月々の返済に加え、大きな負担となってしまいます。その他に出費する、有料チャンネル、インターネット、スマホ等があります。「お父さんのお小遣いを削ってまわす」なんてことにもなりかねません。
現在の家づくりにおいては「生活に余計な負担がかからない」省エネ住宅をつくることが、後悔しない家づくりのポイントになります。「ケチケチ暮らせ」という意味ではありません。設計の段階で省エネを考えている会社が本物だということです。オプションではなく「標準仕様で、省エネで生活できる」という提案がなされている家が最新の家であり、お客様本位の家なのです。
もちろん見た目のデザインは重要です。しかし、家は言うまでもなく生活をする場、現実です。流行やイメージ、便利さばかりを追い求めるのは得策ではありません。デイリーコストや将来のライフサイクルコストを見据える事が大切です。