地下室のある家に住みたい|地下室を作る方法やメリットなどを解説します!

音楽や映画など趣味を楽しむ空間にぴったりの地下室。
実は、狭い土地に家を建てる場合に、居住空間を増やすための手段としても効果大です。

地下室は、容積率の上限よりも広い家にできる?

土地の広さはそのままで、床面積を1.5倍にできる

地下室の活用方法は、音楽室やスタジオ、シアター、ワインセラーなど、施主の趣味や憧れを反映するためのもの、というイメージをもつ人が多いことでしょう。しかし、地下室を作るメリットはそれだけではありません。実は、地下室は容積率の緩和が受けられて、土地の広さを変えずに居住面積を増やすことができるメリットがあるのです。(※「容積率」とは、その土地に建てることができる建物の延床面積の割合のこと。)

地下室の容積率緩和を受けるための条件は、

・地階であること
・地盤面から地階の天井が1m以下であること
・住宅として使われること

となっていますが、注文住宅で地下室を作れば多くの場合が該当することでしょう。

では、地下室のメリットとは何か?

地下室のメリットは、自宅以外の環境に影響を与えにくいことが挙げられます。

そのため、
・外の騒音が聞こえにくい
・地下室で出す音が外へ漏れにくい
・外気温の影響を受けにくく、夏涼しく冬あたたかい
といった特徴があり、楽器を弾いたり、ホームシアターにしたり、スポーツ観戦をしたり、家族や友人と過ごす空間として活用可能です。

地下室をつくる工期や費用は?

地下室をつくるには、特別な工事が必要となるため、工期は長くなります。
近接への影響も考えながら慎重に進めるため、概ね1.5カ月~2カ月程度長くなります。

また、コンクリートなどの材料費が多いほか、掘り出した土の処分費などもかかるため、建設費用もかさみます。
料金は、建築会社によって幅があり建築会社や大きさによって幅がありますが、500万程度が目安です。
この費用の他に防音設備などを入れた場合、工事費がプラスされます。

しかし、土地の値段が高いエリアでは、広い土地を買うよりも、狭い土地に地下室を設けたほうがコストが抑えられるケースもあります。また、元々土地が狭い狭小地に建てる家の場合も地下室は有効です。
特に二世帯住宅等で部屋を増やす必要がある場合は、新築時に地下室をつくることを考えても良いかと思います。

ドライエリアを設けて通風や採光を確保する必要がある。

地下室をつくる上で知っておいた方が良いことをいくつか紹介します。
まず、1つ目はドライエリアと呼ばれる空間を確保することです。
構造上、採光が悪く湿気が溜まりやすくなる地下室ですが、設計時から換気を考える必要があります。
24時間換気システムの導入はもちろんのことながら、ドライエリアを設けることも重要です。
ドライエリアとは、建物の地下部分の外側に設けた『空堀り(からぼり)』のことをいいます。

地下室がつくれない土地もある。

次に、エリアによっては地下室が作れないこともある点です。
例えば、地面を掘ると地下水が湧くような場所。このような土地に地下室を建設するのはリスクが高いため、出来ない可能性もあります。
また、道路の拡張や、新しく道路ができる計画がある土地では地下室や鉄筋コンクリート造の建物の建築は制限されていることもあります。

土地については、事前にリサーチを行えばわかることなので、地下室を建てたい方は、まずは建築会社に相談してください。

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