マイホームを「頭金なしで購入できます」は本当なのか?

こんにちは。水上建設広報です。
今回は、頭金なしで家を買う事について、注意する点をお伝えします。

「頭金なしで購入できます」は本当か

モデルハウスの営業マンが、家を買おうか悩んでいるあなたを買う気にさせるとっておきの一言があります。
それは、「頭金なしで購入できます」という言葉です。
この一言で、多くの人は気持ちが揺れ動きます。

一般的に自己資金は、建築資金の二割必要と言われていますが、「何百万もの頭金が要らなければ家は買える」と、そう考える人は少なくないです。

しかし、改めてきちんと考えてみると頭金がなければ当然月々のローンの支払いは多くなります。「30年ローン」で返済したいと思っていても、「35年ローン」を組まなければならなくなります。仮に40歳で建てたとしたら、なんと返済完了時には75歳になってしまうのです。

目先の夢をかなえるために一生返済に苦しまなくてはなりません。
それが果たして幸せな家づくりでしょうか。また、あなたが病気にならないとも限りません。その時はどうやってお金を工面するのでしょうか?

万が一のことを考えて、支払が可能かどうか、もう一度見極めることが大切です。
もう一つ、営業マンにはとっておきの一言があります。最近、様々な広告で皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。

それは「家賃並みの金額で一戸建てが買えます」という言葉です。

確かに今は金利が安く、多少の頭金させあれば35年ローンで家を買う事は可能です。しかし、「家賃並み」というのは「ボーナス時返済」を含んでいないことが多いのです。
つまり月々のローンを少なくして、多額のボーナス返済を組み込んであったりするのです。このご時世、ボーナス無しという事もあり得ますから、返済の当てにすべきではありません。

もちろん、このブログをお読みのあなたも当然頭では理解している事でしょう。しかしつい、営業マンの巧みな言葉に「やってみよう」という気持ちにさせられるのです。上手い話には裏があると思って下さい。

 

家を買うと決めた人は「毎月家賃を払うなら、その金額でローンを払っていけば、家は財産として残る」と思い込んで自分のしたことを正当化したくなります。そんな心理に付け入り、ボーナス時の加算額がかなりの金額にもかかわらず、毎月の返済を低く抑えて、納得させる手法は考えものです。

「最大の長期ローンでなければ、家など一生持てない」と、あなたは考えているかも知れません。しかし実際にはそんなことはありません。外観の見た目に見栄を張ったり、必要のない設備に無駄なお金を使わなければ、意外と安くできるものです。

 

本体価格と引渡し価格

消費者と住宅メーカーでは、坪単価の意味が異なります。消費者にとっての建築費は勿論、建築工事に関する全ての費用を意味します。つまり「引渡し価格」です。しかし、住宅メーカーにとっての建築費は違います。建物の本体を建てる「本体価格」という意味合いが強いのです。

消費者のイメージする建築費と同じにするには、この本体価格にオプション工事費をプラスしなければなりません。オプション工事とは、出窓、照明器具、カーテン等のことです。そして、それらに外回りの付帯設備工事費及び経費がプラスされるのです。その合計があなたの引渡し価格となるのです。

経費のトリック

見積書を見ると最後のほうに、経費一式〇〇〇万円とあります。経費とは、営業マンの人件費であったり、会社を運営していくための資金であったりします。工務店の経費は、平均10パーセント、住宅メーカーやフランチャイズの経費は3~5%です。

ここで注意しなければならないことがあります。見積書に経費という項目がなく、あたかも「経費はサービス?」「見積り金額が安い!」と思わせ、その実経費は他の書類にすりかえている場合があるのです。

消費者が住宅ローンを組む場合、住宅会社は、資金計画書又は工事計画書と呼ばれる書類を出します。見積書に経費という項目がなくても、資金計画書のほうに移し替えていることがあります。次のことに注意して、書類を入念に調べて下さい。

 

一 見積書、資金計画書を見比べて経費の項目をチェックする。

二 仕様書、図面、見積書の三点セットを必ず提出してもらう。

次回は 有名メーカー・ブランド住宅の知らされない価格の仕組みについてお伝えします。

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